歴史地図
国土地理院が公開している歴史的地図タイルを、現代地図に半透明で重ねて比較できるビューアです。 明治期の低湿地分布から昭和中期の空中写真まで、時代ごとに変化する街の姿を探索できます。
ベース地図・歴史タイル: 国土地理院(出典:国土地理院)。 明治期低湿地は本州・近畿の都市部中心の整備のため、北海道・南九州ではタイルが表示されない場合があります。 戦前・戦後航空写真は東京23区・大阪周辺が中心です。
このマップで分かること
歴史地図は、国土地理院が公開している歴史的地図タイルを、現代の地形図に半透明で重ねて比較できるビューアです。 明治・大正・昭和の街がどう変わったか、自分の住む街の数十年〜百数十年前の姿をたどれます。
「いま住んでいる場所は昔何があったのか」「この公園は元は何だったのか」「あの駅は何のために作られたのか」—— 古地図と現代地図を重ねるだけで答えが見えてくる作りです。
利用できる時代レイヤー
- 明治期低湿地: 明治13〜21年頃の地形図から低湿地・水田・旧河川を抽出した分布図。暗渠化された旧水系の可視化に有用(本州・近畿中心の整備)
- 戦前航空写真(1936〜1942 年): 第二次大戦前夜の都市の姿。空襲前の建物配置が読み取れます
- 終戦直後(1945〜1950 年): 進駐軍撮影の航空写真。戦災跡や戦後復興の最初期が記録
- 昭和中期(1961〜1969 年): 高度成長期の都市拡大。地下鉄・首都高速の建設前後
操作方法
- 時代ボタンで歴史タイルを切り替え
- 透明度スライダーで重ねる強度を調整(0% で現代地図のみ、100% で歴史地図のみ)
- エリアプリセット: 東京(丸の内)・横浜・大阪(梅田)・京都・名古屋・札幌の主要都市にワンクリックで移動
- ドラッグ・スクロールで自由に位置・縮尺を変更。⛶ フルスクリーンで没入表示
主な見どころ
- 東京・丸の内: 江戸城外周の堀がほぼそのまま現代に残っている様子。日比谷・霞が関・神田川の変遷が見えます
- 横浜・関内: 関内・伊勢佐木町は明治期からの街区、湾岸は戦後の埋立地という対比
- 大阪・梅田: 田畑だった戦前期、戦後再開発前後で表情が一変
- 京都: 中心部の街区パターン(条坊制)が 1200 年保たれている様子。鉄道だけが新しい
- 札幌: 屯田兵村の方眼街区がそのまま現代に残る
- 戦災都市の差: 東京・横浜・大阪の中心部は戦災を受けて街区が再編されたが、京都・金沢などは戦災を免れて街区がそのまま残る対比
古地図の楽しみ方
重ねて見ると面白い地物として、特に水路と街路の名残がおすすめです。 現代の地図では普通の道路に見える場所が、明治期低湿地レイヤーで見ると低湿地・水田・旧河川だったケースが東京でも頻繁に見つかります。 暗渠化された川の名残は、現在の地名(麻布十番の「十番」、神田川と日本橋川の合流点など)にも刻まれています。
また、消えた鉄道や軍事施設も古地図ならではの発見ポイント。戦前の都市部には現在は跡形もない路面電車網や陸軍施設が広がっており、戦後の都市計画でどう整理されたかが透けて見えます。 都心の大規模公園(代々木公園・井の頭公園・上野公園周辺など)の前身が何だったかをたどるのも、歴史地図の楽しみ方の一つです。
データの根拠と限界
すべての歴史タイルは国土地理院(出典:国土地理院)。 明治期低湿地は本州・近畿の都市部中心の整備のため、北海道・南九州ではタイルが表示されない場合があります。戦前・戦後航空写真は東京 23 区・大阪周辺が中心です。 本ビューアの解説文・整理は CC BY 4.0 で公開しています。